びょうき自慢2012★新春

この記事は、だいぶ落ち着いたので書けるのですが。
前回の記事(1/4)にわたし本人とチワワのぴぃちゃんの体調不良のお知らせしまして。
だいじょうぶですかー?とメール等いただきましたので、ちょっと詳しく説明しようかなと。

前回書いた記事よりも、実際はもうちょっとふたりとも深刻な状況でございました。
健忘録として書いておこうと思います。

木村聡子PR
木村はオタクですが本業はプロの歌手・声優です。(ProfileVocal
主な出演作:ディズニー「魔法にかけられて」ジゼル(主役)・「アナと雪の女王」
「美女と野獣2017」・「名探偵コナン~戦慄の楽譜~」千草らら役歌唱 など。
メインのSNSはFacebookで、twitterに転送してます。
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◆わたし①(1/4)◆

三が日、39℃近くの高熱で寝込んでました。

実は高熱の他に全身に謎の発疹が100個近く出現していました。
顔にもありましたし、特にひどいのが胸の間でショッキングピンクのような色で腫れ上がって、かなり普通ではない状況。
腕や足にしこり状の腫れあがった部分も5~6カ所。

大晦日に古い本の整理をしていたので、虫かなにかに刺されたのだろうと自分を納得させていましたが、顔や胸は12/27日くらいから症状が出ていたため、ごまかしきれず1/4に病院へ行きました。

熱もあったのですが、発疹の方が症状として顕著だったので皮膚科を受診。
前回も書きましたが、この日は診察までに5時間待ちでした。
TDLの新しいアトラクションかよ・・・と力なくツッコみを入れていました。

夕方、やっと順番が来て、発疹を見せたとたんにお医者さまは「あっ、これは検査出さないとダメだわ」という反応。
となりの診察室にいたもう一人の先生も呼んできて、さらに別の看護師さんも来て、検査・治療方針等の相談を始め、全身の写真をたくさん撮られました。

腫れている部分の中で何が起きているかを顕微鏡で見る必要があるため、生体検査を受けなくてはならなくなりました。
生体検査は、幹部の皮膚の下の組織をメスでえぐって採取することが必要になり、麻酔をかけて小さな手術をするのです。

11月にぴぃちゃんのDVにより、唇への4針が人生で初めて縫った経験でしたが、今回2カ所の生体検査を受けて6針縫うことに。
人生の縫い記録が一気に10針になったよ・・・。

その日は血液検査・尿検査を受け帰宅。

◆ぴぃ①(1/4)◆

三が日、私が寝込んでいる間、ぴぃちゃんも同時進行で具合が悪く、ずーっと寝ていました。
1/2にトイレのために5分くらいお散歩に行ったときは気づかなかったのですが、1/3に父にお散歩に連れて行ってもらたとき「おい、ぴぃの左足、なんか変だぞ。」と言われました。

1/4の朝、私が病院に行く前にごはんをあげようとすると、左足の力が全く入っていない様子で3本足で移動していて、それもうまくいかず転んだりするのがあまりに異様でした。

ですので、自分の病院から帰宅してから17時過ぎ、今度は電車に乗ってぴぃを夜までやっている動物病院へ連れて行きました。
結果、両膝脱臼でとくに左足がひどいという診断。
根本治療は手術のみということになり、痛み止めをもらい1週間後の診察で手術日程を決めることになりました。

◆わたし②(1/5)◆

生体検査
2カ所中のひとつは細いストローのような器具で生体採取するのですが、もう1カ所のしこり状の腫れは深く採取する必要がありメスを使いました。

麻酔を使うので手術そのものは痛くないのですが、その後麻酔が切れたあとはやっぱ痛い。
抜糸と検査結果が出るのは1週間後。

この時点で発疹はおさまってきていました。
この日から軟膏を幹部に塗ることになったのですが、全身に広がった発疹は数が多いので大変でした。

◆ぴぃ②(1/8)◆

1/12に診察の予約を入れていたのですが、立てない、歩けない症状が急激に進んでいたため急遽受診を前倒ししました。
本来の犬のおすわりはしゃがんだような状態ですが、まるで人間の赤ちゃんのおすわりのように足を前に伸ばして投げ出して、おしりで座っていました。
そしてそのまま前足で少しずつ移動するという犬本来の動きとは全然違う行動をし始めていました。

見ていてかわいそうで本当に辛かったです。
診察の結果、手術は早いほうがいいだろうということになり1/12に予約。
約10日間の入院ということでした。

◆わたし③(1/11)◆

生体検査の際の縫ったところの抜糸へ。
抜糸は滞りなくすぐに終了。
生体検査のプレパラートがまだ間に合わなかったということで、検査結果は1/13に聞くことに。

◆ぴぃ③(1/12)◆

膝の手術の日。
朝、早起きして電車とバスのラッシュの中、ぴぃちゃんを守りながら渋谷区の病院へ。
手術前の診断で先生が「あれ?」という反応をし始めました。

「膝の脱臼はもちろんあるんですが、それよりも気になることがあるので少しだけ検査させて下さい」ということに。
15分後、先生から言われたのは、神経反応に異常があるということでした。
背中あたりを触ると痛がるようなそぶりもあるため、椎間板ヘルニアの疑いが濃厚という所見。
腰のあたりの神経を圧迫しているので、下半身に麻痺のような症状が出ているような感じだが、詳しく見ないとわからないのでMRI検査を受けて欲しいと言われました。

ここからが大変な一日でした。
MRI前に麻酔を打てるかどうかを調べるために血液検査が必要。
わたしは午前中に仕事があるため、病院にぴぃを預けて検査をしてもらい、仕事へ。

午後のレッスンは2本キャンセルをして、もう一度病院へ戻り、そこからMRI検査専門の練馬区の病院に1時間かけて移動。
そこで3時間半くらい待ってMRI検査の結果を持って、1時間かけて最初の渋谷区の病院へ戻りました。
全部で4回病院を行ったり来たりの一日。

結論は「脊髄梗塞」でした。
脳梗塞の脊髄バージョンですね。
血栓かなにかが、腰の血流を妨げてしまい、その近くの神経を圧迫して下半身に麻痺症状が起きているということでした。

人間の脊髄梗塞よりも犬は治りやすいらしく、1~2ヶ月でもとに戻る可能性が高いと聞き、心底安心しました。
ヘルニアだと外科手術が必要ですが、脊髄梗塞は薬とリハビリで治療するので、負担も少ないそうです。
この日は麻酔あけなので、入院させて病院で様子を見てもらうことにしました。

◆わたし④(1/13)◆

生体検査の結果を聞きに病院へ。
表面の血管がつぶれているものの、しこりのあった方の患部でも奥の血管は正常だそうです。
血液検査・尿検査の結果も併せて、現段階ではおそらくスイート病ではないかという結論でした。

実は膠原病や、その一種のベーチェット病の疑いもあると言われていました。
どちらも完治は難しい難病です。
スイート病はベーチェット病に非常に近い症状が出るものの一過性で終わる病気なので、症状が治まればそれで終了という将来への心配がない病気です。

ただ、ベーチェット病とスイート病のちょうど中間のような数値らしく、完全に正確な診断はむずかしく、たまにこのような患者がいるそうです。
先生の経験ではこのタイプの患者はほとんどが結果的にスイート病で、その後に症状を繰り返すことは少ないということなので、少し安心しました。

まだはっきりしない数値があるので、来週もう一度検査を受けることになっていますが、とりあえずの大きな不安は解消されました。
あとは発疹の痕が早く薄くなるといいな。

◆ぴぃ④(1/14)◆

結局2泊入院して、3日目に退院。
後ろ足も入院させた日よりは少しだけ立てる瞬間もあり、自力でお水を飲んだりトイレに行ったりできています。
今後は家で薬を飲ませて安静にさせて、1週間ごとくらいに病院に連れて行って、経過を見る事になりそうです。

ぴぃちゃーん、わたし君がフラフラしてるのを見て本当に辛かったよ。
去年何度か原因不明で具合が悪かったのも、きっとコレだったんだね。
時間かかったけど原因わかって良かったね。
一緒にがんばろうね。

◆ということで◆

満身創痍の私とぴぃの親子ですが、ふたりとも少しずつ良くなってきていて、なんとか通常の生活を取り戻しつつあります。
ただ、この一連の件で約束していた観劇等に行けなかったり残念なことも多かったです。
年賀状も書けなかったから 「どうしたの?生きてる?」って同級生からメールもらったり。
一酸化炭素中毒で死にかけたという経歴があるので、心配してくれたようです。

ごめんねー。春にご挨拶のハガキ出します!

なんとなーく、去年末から体調を崩しやすい感じが続いているので、これ以上長引いたりして仕事に影響がないよう、気をつけたいです。
以上、長かったですが、そういうことで、今はダイジョブです♪

さ、やっとお正月があけて今年も頑張るぞ!って感じ。

あらためてあけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

コメント

  1. satokokimura より:

    【ブログ更新しました】 :  びょうき自慢2012★新春 – http://t.co/Y7b9XLx7

  2. satokokimura より:

    過去記事: びょうき自慢2012★新春 http://t.co/BgDqntyK

  3. ひろリン より:

    私と同じ病気の人がいて嬉しいです。治るのを信じて頑張りますね。
    薬の副作用には悩まされていますが・・・

  4. 木村聡子 より:

    ◆ひろリンさん

    初めまして!
    私の場合はスイート病かベーチェット病かよくわからないまま、1月の発病から10ヶ月経ちました。
    今のところ、夏に背中に発疹がたくさん出たのが怪しかったくらいで、その後、症状は出ていません。

    発病した1月は、妊娠したことがわかっていたので飲み薬は全く飲まずに塗り薬だけでなんとかやり過ごしました。
    副作用があるとのことで、大変かと思います。
    本当に直るといいですね。
    自分の努力でどうにかなるものではないので、ある種の運と医学の進歩をしんじましょう!

  5. ななえ より:

    過去の記事にコメントを失礼します。
    先日スイート病と診断され、検索でこのブログにたどりつきました。
    その後、数年たっておりますが予後はいかがでしょうか。
    検索をかけてもあまり症例が無く、今後どうなるか不安でいるため
    よろしければ参考までに教えていただけたら幸いです。
    (妊娠出産も無事に終わられたのですよね。私も子供が欲しいと思っているので
     出産時のリスク等何か言われたりしましたでしょうか?)

  6. 木村聡子 より:

    ◆ななえさま

    書き込みありがとうございます。
    スイート病と診断されたとのことでとても不安かと思います。
    ネットで調べるとその後に別の重篤な病気に進行する可能性が書かれていて、とても怖い思いをしているのではないでしょうか。
    私がかかったお医者様は、ネットは見ても一番怖い情報が書いてあるから見るなとおっしゃっていました。
    楽天的に「しばらく薬塗ってればだいたいの人は治るし、スイート病は再発もほとんどしないから安心して」と心強い言葉を下さって、わたしはそれを真に受けて全然心配せずにすごすことができました。
    私の場合は精密検査でもベーチェット病との判断が結局つかなかったのですが、結局再発しないまま5年経ちましたのでスイート病だったのだと思います。
    その後は全く症状は出ていません。

    このブログ記事を書いた時点ではまだ公表していなかったので書いていないのですが、お正月の三が日に妊娠がわかり、それと同時にスイート病を発症しました。
    (というか発疹の受診をする前に、薬が心配なので妊娠検査薬を使ったらそれでわかったのです)
    なので、産婦人科で妊娠の確定診断を受けるより先に、皮膚科の先生に妊娠を告げるというイレギュラーなことになりました。笑
    皮膚科のお医者様は妊娠でホルモンバランスが変化したときにスイート病にかかるという症例はけっこうあるようなことを言っていましたが、そのまま出産するということにリスクがあるというようなことは全くおっしゃっていませんでしたし、出産時に気をつけることがあるというようなことも何も聞きませんでした。
    妊娠初期の発症なので胎児への影響も気になっていましたが、「いや別に関係ないよ?」という反応でした。皮膚科と産科は同じ病院でしたので、連携はとれていましたが産科の先生も全く気にしている様子はありませんでした。

    発症直後の発疹が派手な色で痛みを伴うので、絶望的な気持ちになりますが、3週間程度で症状はほぼおさまって(ひどいのは1週間くらいでした)、あとは通常運転に戻ることができました。
    医者ではありませんので、いい加減なことは言えませんが、スイート病は気に病まずにリラックスしていれば治りますよ!!
    ベーチェットじゃなくて良かったですね!
    心穏やかにおすごしくださいね。

  7. 木村聡子 より:

    あと、発疹はショッキングピンクみたいなドギツイ色の大きなものがデコルテ全体と手足に出ていましたが、発疹そのものがおさまったら跡にもならずに消えました。
    検査で組織をえぐったあとが2箇所ほどうっすら残っていますが、そこもほとんどわかりませんよ!