わたくし、築年数かなり経った古いマンションに住んでます。
新しい物件に比べると建物自体のセキュリティやや低め。
なので、玄関には建設時に作られたノブと一体型の鍵の他にもうひとつ追加で付けている部屋がかなりあります。
うちもそう。
なんだけど、鍵の開け閉めがめんどくさくって結局片方しか使ってなくて、追加のひとつはもはやダミーとなっていました。
我が家は盗んで価値のあるようなものはあまりないのですが、小さい子もいるし、強盗などはやっぱり怖い。
やっぱりちゃんとふたつかけるように習慣づけなければ・・・
(まあ在宅時はふたつともかけた上にチェーンもしてるんだけど。)
娘が小学校にあがってひとりで帰るようになったら、鍵を渡さなくてはならないだろうなー・・・
それはそれでセキュリティ的な不安が増すわー。
などと考えていたところ、ヘンタイ仲間のお友達の古田社長が番号式の鍵を手に入れたものの、引っ越し先の扉には使えないことがわかったから譲るよっていう話が。
それが今年発売したばかりのWi-Fi型ロック、RemoteLockでした。
こういうの↓
ということで、実際に我が家の玄関に設置し、1ヶ月経ちましたので、使用感も含めてご紹介いたします。
◆RemoteLockとは◆
もう一度出しますが、こういう感じの番号式の鍵です。
さっきはシルバーだったので、今度はブラックで。(うちはシルバーです)
見た感じの通り、番号を押して鍵を開けることができます。
閉めるときは、上の真ん中のボタンを2回押すとかんぬきがウィーンとかかります。
いわゆる物理的な”鍵”で開け閉めを行うことも可能です。
単三電池4つで稼働。
アルカリ乾電池&リチウム乾電池(使い捨て)が推奨されてます。
充電式ニッケル水素電池(エネループとか)も使えますが、電池切れに近くなってから切れるまでが早いので、ある日突然動かなくなるらしく、おすすめしないとのことです。
うち、いま電池がすっごく少なくなったまま使っている状態なのですが、かんぬきがかかったり開いたりするのが妙にゆっくりな感じになりました。そろそろ変えねばw
◆取り付け◆
事前に玄関扉付近の写真データに寸法を書き込んでネットで送りました。
古いマンションなので、素材やサイズ的につけることができるかどうか微妙という話だったのですが、問題ないということで工事に来ていただきました。
スチールの重たいドアでいまどきのマンションでないことが丸わかりなわけですが、ドアそものもの防犯性は高いんだって。
でも鍵がしょぼいってことなので、ちょうど良かったよ!
扉とは逆の、建物側というか扉の枠?側のコンクリートにかんぬきをかける方の金具を装着するために穴をあける必要があり、その工事がけっこう大きな音が出ましたが、隣近所からクレームは来ませんでした。ホッ。
ちなみにこの鍵をつけるのはかなり特殊な技術が必要らしく、普通の鍵屋さんには無理とのことです。
素直にRemoteLockの代理店で工事の申し込みをしましょう~。
できあがり、こんな感じ!!
↓↓↓
かんぬきが見えちゃうのがちょっとアレですが、古いマンションなのでしょうがない。
新しいマンションならば扉のフチに目隠しがあるので見えないはず。
私としては鍵まわりに傷もなくすごくキレイについてビックリでした。
◆お値段◆
今回はブログでご紹介するということも含めてわたくし鍵本体と工事費は無料で提供していただいちゃいました。
通常は工事込みで8万円くらいということです。
本体価格だけなら35000円ね。
あ、ブログに書くためのギャラはいただいてませんよ。
なのでこの記事は不満点も全部正直に書いてます。
締め切りもなかったので超待たせた。すんません!
RemoteLockは単体だけでは、ほぼ「普通の鍵」となってしまいます。
設定を自由自在に変更したり、タイムスケジュールを組むなど、便利に使いこなすには、ネット上での管理が必要になります。
LockState Connectというクラウドサービスの利用が必須となります。
この利用料金が月額2000円です。(2台目以降は+500円)
クラウドとは何かという説明はこちらの記事参照。
Gmailなんかと同じように、専用ソフトじゃなくブラウザで管理するっていうイメージです。
え、毎月2000円もかかるの?というのは正直な印象ですよね。
でも、鍵を紛失してまるごと取り替えることや、泥棒に入られた場合の損失を考えたら年間24000円が妥当かどうかは考え方次第ですね。
家庭のランニングコストとしてはちょっと迷う金額ではありますけども。
参考までに。
サービスとしては異なるものですが、セ○ムのホームセキュリティーですとマンションタイプで月3240円から、一戸建ては月4860円から。
(初期費用はそれぞれ17万円~と30万~。)
しかし。
これが商用となると話は全く変わります。
民泊や貸スタジオやシェアハウスの鍵の管理として導入するならば月2000円はめちゃくちゃ安いなって感じます。
しかも2台目以降は500円ですので、複数の部屋を管理するならば、即導入するっしょっていう勢い。
ちな、どうしてもクラウド代金を払いたくないということであれば、本体のみでPIN(解錠キー番号)を複数設定して使うことは可能です。
が、PCと直接接続ができるわけではないので、どのような設定になっているかの確認をすることはできません。
もしも設定したまま番号を忘れてしまったら、初期化するか、その番号は設定させたまま別の番号を新しく作るというちょっと気持ち悪いことになります。
1〜3人で住んでいる一般家庭ならば、ま、それもあり。
が、4人以上の家庭だったり商用利用なら、クラウドなしで利用するのは現実的ではなさそうです。
◆使い方◆
この鍵はWiFiでネットに繋がります。
で、専用のクラウドシステムにアクセスして、PINコード(鍵をあけるパスナンバー)の確認・更新等を行っています。
ここらへんの仕組みが若干ややこしくて、使い方は難しくないのですが、システムの仕組み自体を理解してないと使いこなせません。
わかりやすく、順を追ってみますね。
①
鍵を購入、設置工事
②
RemoteLock Connect(クラウド)にユーザー登録
これはパソコンからが良いです。 (スマホでもできるけど画面小さくてやりにくい)
③
RemoteLock本体のWiFiを自宅のネット回線につなぐ。
スマホのWiFi設定画面からRemoteLockの発しているWiFiに接続して設定します。
ノートPC等のWiFi設定からでも同じ事ができます。
④
RemoteLock本体のプログラミングコードを変更。
プログラミングコードはPINコードではありません。
PINコード等の設定をするのに必要なRemoteLock本体のパスコードです。
つまり、この番号を知られてしまうと、PINコードを新たに作ったり変更したりすることができてしまうので、PINコード以上に大事な番号です。
初期設定値が「123456」なので絶対に絶対に絶対に変更しましょう。
⑤
RemoteLock Connect(クラウド)にアクセスしてデバイス登録。
これで自分のRemoteLockをネットから管理できるようになります。
⑥
RemoteLock Connect上でPINコードの設定、時間による動作の設定等を行う。
部屋の持ち主・家族以外のゲストの使えるPINコードの生成等もここから行えます。
⑦
RemoteLock本体のキーをなんでもいいので押した瞬間にWiFiに一瞬つながり、⑥で設定した項目が本体に反映される
こういう仕組みになっています。
③のWiFiにつなぐ設定が若干ややこしいです。
といっても、マニュアルに書かれている通りにやればできます。
キーとWiFiの接続がうまくいかないとなーんもできないのでここは踏ん張りどころです。
勘違いしやすいのですが、管理するPCやスマホは同じWiFiにつながっている必要はまったくありません。
すべてクラウド管理になります。
とにかく鍵をインターネットに接続することが肝心なのです。
⑦に書いてありますが、鍵はネットにずーっと繋がっているわけではありません。
そんなことしたらどんどん電池がなくなります。
クラウドで設定した時間ごと(4時間おきとかそういう感じ)と、キーを押した瞬間にWiFiに接続してその都度クラウドに設定された内容に更新されます。
なので、⑥でクラウドで設定しただけではキーはまだその設定になっていません。
⑦でキーがWiFi接続した瞬間に⑥が反映されます。
このクラウドの使い方をもっと知りたい方はこちらのマニュアルをご覧下さい。
https://www.gitbook.com/book/lockstate_kke/help_document/details
◆できること◆
①人に場所を貸す
うちは一般家庭ですが、防音室を作っていて、そこで生徒さんのレッスンをすることもあります。
マンションの部屋の玄関入ってすぐに防音室があり、生活空間は奥にありますが、そこは鍵がかかるようになっています。
なので、私の不在中に生徒さんに先に防音室に入っててもらうとか、練習場所を貸すというようなことも可能になります。
これは我が家で考えられる利用シーンですが、当然のことながら宿泊場所として貸す、つまり民泊として所有しているマンションの部屋などを活用する方にはRemoteLockマジ最適。
実は、RemoteLockでは民泊サイトのAirbnbと連携して、宿泊ゲストに解錠キーをメール通知する機能も使えます。
というか民泊経営者にはこの機能がほんとに大きな目玉になります。
箇条書きで便利な使い方を挙げてみます。
・とある日時の15分間だけ「13579(例)」の番号で入れるようにするというような設定が可能。貸スタジオなどの運用に便利。
・ゲストが玄関の前についたら電話をもらい、スマホでクラウドから解錠指示を出すとその場で鍵が開くということも可能。
(正確に言うと、クラウドで解錠しただけでは開きません。その後そのゲストがなにかキーを押した瞬間にWiFiに繋がって解錠されます。)
・Airbnb連携だと解錠キーを自分で考えずにメール送信の際に自動で生成して番号を通知してくれます。
・ゲストが退室時に鍵を閉め忘れても、自動ロックの設定をしておくこともできます。
・物理キーを貸し出したり回収する必要がありません
・客によってキーを変えるので、時間外には使えず不正利用の心配なし。
・複数の部屋でAirbnb運用していていても、1アカウントですべての部屋を管理できるので、鍵の管理が革新的にラクで確実。
②家庭で使う
こどもに鍵を渡すと紛失が怖いですね。
解錠キーの番号だけこどもに覚えさせておけば、鍵を渡す必要はありません。
番号をペラペラしゃべりそうな子であればw、すでに書いたように帰宅したら電話させてスマホから開けるというようなことも可能です。
実際の動画です↓
最近はインターホンがネットに繋がっていて、外出先からピンポンを押した来客の顔をスマホで確認できるようなものもあるので、組み合わせるといいかもしれません。
クラウドにはどの解錠キーで何時に鍵を開けたかの記録が残ります。
家族ひとりひとりに別々のPINコードを割り当てておけば、誰がいつ解錠したかがわかります。
こどもがすでに帰宅したかどうかが把握できるようになります。
また、不正利用があったときに誰からPINコードが漏れたがわかります。
③自動で施錠
前述のとおり、解錠に関してはほぼリアルタイムで行うことができます。
クラウドで解錠→ドアにいるひとがボタンを押す→鍵が開く
という手順です。
しかし、閉め忘れてしまった場合はリアルタイムで施錠はできません。
ですが、施錠のタイムスケジュールを設定しておくことはできます。
たとえば、1時間ごとに必ず鍵を閉める設定にしておけば、鍵をかけ忘れて出かけてしまっても必ず1時間以内には閉まるわけです。
1時間弱の解錠時間があるにしても、一日開けっ放しよりはずいぶんマシですよね。
ただし、ちゃんと閉まってても、1時間ごとに鍵が確認するわけで、その分電池を消耗します。
出かけない夜中は施錠スケジュールを3時間ごとにするなどの工夫をするといいかもしれません。
出かけるときではなく、帰宅時のかけ忘れに関しては、番号で解錠してから一定時間(数十秒単位)で自動で閉まる設定をしておくことができます。
実際の動画です。↓(壁を映しているのは番号押して鍵をあけているからですよ。)
◆使用1ヶ月経って◆
無事にちゃんと動いています。
鍵を開けるときよりも、便利と感じるのは閉めるとき。
ボタンだけで施錠できるの超ラク。
古いマンションに突然現れたナンバー式の鍵にご近所がザワザワしているのがちょっと嬉しいです。w
まだ4歳の娘にはもちろんPINコードを教えていませんが、小学校にあがったら運用方法をまた考えたいと思います。
●現状の不満●
・キーがやわらかいのに重くてクリック感が少なく、指先がけっこう疲れます。
・キーの入力ができたのかできてないのかちょっとわかりにくく、入力に失敗することがけっこうあります。
・長く使っているとシリコンボタンの数字が剥げてきそうで心配。特定の数字が剥げたらPINコードバレるからなー。
・モバイルアプリ非対応なのが不便! (アメリカだと対応しているみたい)
クラウドサイトへのショートカットアイコンでしのいでいます。
・やっぱクラウドがちょっと高いかなー。
民泊対応をオプションにして一般家庭では1200円くらいだと使いやすいのになぁ
●次の機種への期待●
今年発売開始したばかりなのにアレですけども。w
もし次の機種が発売になるのならば、ぜひとも非接触ICカードでの自動解除に対応していただきたいです。
といってもSuicaカードが盗まれたらジ・エンドみたいなのだと怖いので、スマホの指紋認証で専用アプリが立ち上がったらその状態でスマホをかざすと開く、みたいなやつ。
オーナーと家族はそれで開けられて、ゲストはワンタイムパスワードというのが理想だなー。
◆まとめ◆
民泊を運営をしている方はもうこの鍵導入は絶対じゃないの?と思います。
一般家庭でも鍵をなくしやすいメンバーが家族にいる場合もすごく良いです。
我が家では今後は、レッスン時間に私が帰ってこれるかどうか微妙なときなどに活用したいなと思っております!!