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レッスンの目的

 私のレッスンは歌の「表現力」を伸ばすことが主な目的になっています。
 (ですので、私のレッスンを「ボイトレ」と呼ぶことはしないでくださいね。)

 発声も含め、あらゆるテクニックは内容を表現するための手段であり目的ではありません。
 発声練習だけ、またはテクニックをみがくためだけの練習をすることは私はすすめていません。
 実際の曲の中でどのように表現したいか、どう歌ったらステキかのイメージをはっきりと
 自分の力で設定できるようになることが第一段階です。

 そしてそれを実現するために、足りないテクニックやコツをつかみ、自分の中の引き出しを
 増やしていくことが上達の近道だと私は考えています。

 なので、体育会系的に発声練習だけを長く行ったり、発声のための体作りなどは私のレッスンではほとんど行いません。
 発声や呼吸に関するアドバイスはもちろんしますが、私の経験の中で積み上げた範囲でしか教えられません。
 私はボイス・トレーナーではありませんので、発声で深刻な悩みを持った方は専門の方に同時に習うことをおすすめします。
 (現在は専門のボイストレーナーの先生をお呼びして講座を開く試みも不定期に行っています。)

お約束

 レッスンのお約束は毎回次の予定を予約するというのが基本となります。
 数回先まで予約することも可能ですが、こちらの仕事の都合で変更していただくことも
 あるかも知れませんので、その場合はご了承下さい。

 とはいえ、基本的にはお約束した日時はなるべく変更しないようにお願いします。
 万が一都合が悪くなった場合はできるだけ早めにご連絡を下さい。

 当日は遅刻厳禁です。が、交通事情やご自身・ご家族のご病気等やむを得ない理由で
 遅くなる場合は、どのくらい遅くなるかを必ず電話・メール等でご連絡下さい。
 後ろに別の方のレッスンや仕事が入っている場合は、別の時間や別の日になることもあります。

 遅刻も厳禁ですが、早く来るのもヤメて下さいね〜。(←ここ重要!) 
 5分以上早く来ても準備ができてなかったり、前の方がまだいたりすることもあります。
 どーしても早く着いちゃいそうで、時間つぶすのが苦手な方は、早く行っても大丈夫かお問い合わせください。
 大丈夫な場合もあります。が、ダメなこともあります。

 レッスンの頻度は月1回〜2回くらいの方が多いです。
 ですが週1ペースの方もいますし、2〜3ヶ月に1度くらいで遠方から来られる方もいらっしゃいます。
 こちらから指定することはありませんので、時間とご予算の見合う範囲で決めるので結構です。

 ただし、門下の生徒さんのみが受けられる特典(講師を招いての特別講座や、仕事やオーディションの紹介等)は
 継続的にレッスンを受けている人しか受けることができませんのでご注意下さい。

  ***ありがたいことですが、新規の生徒さんが非常に増えています。
    人数が多くなったため、現在は月1〜2回位までしかレッスンしかできない場合がありますので、ご了承下さい。

受講料に関して

 これは、私のレッスンに限らず、よその各種個人レッスンにおいても、おおむねの常識となりますが、
 レッスンのお礼はお釣りのないように封筒に入れてお持ち下さい。

 私は月謝袋等を作っていないので、封筒ごとお渡しください。
  (封筒に名前や日時を書いた方がいい先生と書かない方がいい先生がいます。
   私はどっちかというと後者。再利用できるから!笑)
 また、私の場合は、新札をご用意いただく必要はありません。もったいなくて使えないからっ!
  (でも、すごく偉い先生につく場合は新札の方がいいかも!?)

 ワンレッスンは毎回のレッスンの際に、月謝制の場合は月初めのレッスンの際に
 先生から催促される前にお渡しすると、お互い気持ちいいかと思います。
 カルチャーセンターやダンススタジオ等のような受付制ではありませんので、
 お金のやりとりはナマナマしくないようにするのがスマートですね。
 封筒も銀行のATMにおいてあるヤツは避けるのが一般的な礼儀かと思います。

 また、レッスンを希望する曲があって、その楽譜を私の方で用意できない場合は、
 生徒さんご自身で購入していただくことになりますので、楽譜代も多少かかることもあります。
 また、お子さんがゼロからレッスンを始める場合、ノート・音符トランプ等の子ども用教材の
 費用をいただくことがあります。2000円弱程度です。お持ちの場合は新しく買う必要はありません。
 

ご自宅での練習

 これは何を目的とするかによります。
 プロをめざす方が自分で練習しないのは論外です。
 練習しているかしていないかはレッスンすれば必ずバレます。
 プロを目指す方は、自宅での練習をどのくらいたくさんやるか、ということよりも
 いかに正しく効率よくやるか、にかかっています。
 最終的に生徒さんを上手にするのは先生ではなく、生徒さん自身でしかありません。
 自宅での練習方法や目標設定の仕方なども含めてレッスンを行いたいと思います。

 ですが「趣味で習いに来ています」という方には、自宅で練習することを強制していません。
 自分で一生懸命練習した方が早くうまくなることは確かですが、
 「練習しないと先生に怒られる」とストレスになると歌が楽しくなくなります。
 レッスンに来たときだけ練習する。というスタンスの方でも大丈夫です。
 とにかく音楽は「音を楽しむ」ことですので、リラックスしてやりましょう。

 ただ、練習しないでレッスンに来ると、譜読み等の自分ひとりでもできることに
 先生にお礼を払わないとならなくなるので、ちょっともったいないかも知れません。
 ほんの少しでも練習しておくと、コストパフォーマンスのよいレッスンが受けられます。
 が、それは生徒さんのおさいふ事情もあるので、ご自分でご判断ください。(笑)

録音に関して

 私のレッスンでは、録音をしてあとで聞きながら練習することを積極的にすすめています。
 エンターテイメントは音楽に限らずどんなジャンルでも最初は模倣からです。
 最初からオリジナリティーのある表現ができるのは一部の天才だけと思っています。
 また、録音した自分の声を聞くとダメさ加減がよくわかって超勉強になります。

 せっかくこの現代に生まれたんだから、昔は存在しなかった情報機器をフル活用して下さい。
 情報格差は実力格差、ひいては経済格差に直結します。
 機械に強いひとはICレコーダーをおすすめします。iPodなどにマイクつけて録音するのもオススメ。
 でも、録音したレッスンを他のひとに聞かせたりネットに流したりしちゃイヤンです。

 録音の話ではありませんが、情報機器という意味ではいつでも情報収集ができるような
 PC環境・ネット環境を整えるのは最低限の投資だと私は考えます。(プロ志向の方の場合。)
 プリンタも今は1万円以下で買えます。履歴書ひな形をネットで落としてエントリーする時代です。
 このような絶対に必要で絶対にモトの取れるものをケチって買わないのは、後々自分が損をすると考えます。
 PC・ブロードバンド・プリンタ・ICレコーダー。この4つはいずれ必ず揃えて下さい。
 木村はパソコンにかなーり詳しいので、いろいろ相談して下さい。

お子さんの場合

 プロになることを目的としなくても、それなりに身につけさせたいとのことであれば
 最初はご自宅でも予習・復習をすることをおすすめします。
 音楽は言語と一緒ですので、最初にひらがなカタカナを覚えるのと同じか、もう少したくさんの
 練習をしないと、なかなか楽譜が読めるようになったり指が動くようになりません。

 楽譜は読めなくても音楽は楽しめますが、せっかく小さな頃から音楽教育を受けさせるのでしたら
 楽譜の読み書きがスラスラできるレベルまで続けることをおすすめします。
 それは、英語を小さい頃から覚えたのと同じくらいの力になると思います。
 (ちなみに私も子供の頃に音楽教育を受けていたおかげで、6年以上の長いブランクがあってもプロになりました。)

 小さなお子さんの場合は、お母様のご協力がないと自宅での練習はむずかしいです。
 自宅で練習できない場合は、どうしても上達が遅くなってしまうことをご了承ください。
 小学校低学年までの小さなお子さんは、できるだけお母様がレッスンを一緒に見学することをおすすめします。
 また、ピアノをお持ちでない場合は最初は1万円程度のキーボードでいいと思うのでご用意した方がいいですね。

持ちもの

 以上のことをふまえた上で、レッスンを来ることに決めたら、以下のものをお持ちください。

 ●筆記用具:えんぴつと消しゴムで大丈夫です。こだわりが有る方は色鉛筆や色ペンでもOK。
 ●楽譜:やりたい曲があらかじめ決まっている場合や、過去に習った曲など
     ご自分の分と、先生(私)が伴奏を弾くためのコピー
     楽譜をコピーで管理する方はクリアファイルなどの利用をおすすめします。
 ●録音機器:強制ではありませんが、特にプロ志向の方はなるべく録音しましょう!
 ●レッスンのお礼 →説明

 その他、必要なものが有る場合は、個々にご連絡します。
 教材や楽譜、楽器等は相談に乗りますので、最初のレッスンまでに購入しなくても大丈夫です。

ご注意

 ブログでもたくさんご紹介していますが、私は犬を飼っています。
 犬アレルギーの方は予めお知らせください。

 男性の生徒さんは、ご紹介のある方のみお引き受けしています。
 基本的にアマチュアの方のみです。プロを目指す男性は男性についた方がいいと思うからです。
 私でなくてもかまわないという方、プロを目指しているけどいい先生を知らなくて困っている、
 という方には、信頼できる先生をご紹介できます。
 お問い合わせ下さいませ。

 レッスンの申込みをする前に、レンタルDVDで結構ですので私が出演した作品は見ておいて下さい。
 サイト内に無料で聞けるサンプル音源もありますので、そちらも聞いてくださいね。
 どのような活動をしているかもわからない人物に、自分の人生を預けようとする方にやる気があるとは思えません。
 やる気の問題もありますが、最低限の礼儀だと考えてくださいませ。

 また、レッスンを継続するにあたってご注意いただきたいのは、連絡をこまめにしていただきたいということです。
 特にプロを目指す方には仕事に関する重要なご連絡・スケジュール確認のメールを出すことがあります。
 この時に返信がない・遅い方、よくメールを読まないで返信するなど内容が不適切な方、
 このような方は歌の実力云々以前にこの業界でやっていく心構えがなっていないものと思います。

 この手のことがあったときは木村はめちゃくちゃ怒ります。
 お前なんかやめちまえ、くらいのことは言うかも知れません。
 でも、言いたくて言うわけではなく先生としての務めとしていうわけです。
 でも言いたくないの。だからなるべく言わせないようにしてね、ほんとお願い。

最後に

 いろいろ書きましたが、私はそんなに怖い先生ではないですよ。
 少なくとも理不尽なことや、どうしようもないことで怒ったりはしません。
 タイミングを逃すと、なかなか面と向かって言いにくいことを先に知っていただくために書きました。

 それから、先生とはいえ万能ではありません。苦手なジャンルや言語もあります。
 ですが音楽はコミュニケーションの一種でひとを楽しませたり心を動かす
 大きな力があるという信念を持っています。
 その力と喜びを生徒さんから最大限引き出すために精一杯頑っています。
 おおらかに楽しむ。自分のレベルが少しでもあがったら素直に喜ぶ。
 こういう人が音楽をやるのに向いていると思います。Let's Enjoy!!

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