◆◇ 3日目 ◇◆

デパ地下

10時とゆっくり起床。すでにモーニングビュッフェは終了してました。
今日は万博には行かずに上海をブラブラしようということで決定。
食品売り場(観光客向けではなく地元の人用)が見たいねって話になり、目の前の第一百貨の地下食品街に行くことに。
ところが素直に地下に行くと、なぜかそこは靴売り場でした。

  

食品売り場への道を探すつもりが、いつの間にかショッピング。
日本から履いてきたサンダルがあまりにも疲れると思ってたところになかなかいいサンダルを発見。
安かったので、長く歩くには向かない華奢なサンダルと両方で2足ゲット。↓のブルーサンダルは2200円くらい。安。

  

ダフネという中国ブランド(たぶん)でした。なかなかいいデザインでしたよ。
靴が荷物になるのでいったんホテルに帰って、さっそく新しいサンダルに履き替え。

再チャレンジで第一百貨の地下食品街を別館に発見するも輸入品ばかりでめちゃ高かった。
ハーゲンダッツは30元(450円)!地元民は買わないだろうなぁ。
誰がこんなとこで買い物するのでしょうか。すぐつぶれる予感満載。

新天地

地下鉄に乗って、「新天地」へ。
洋館のような建物でできた最新オシャレスポットで外国人の姿をたくさん見かけました。

  

ランチはちょっと奮発して高級中華っぽいレストランに入ったら全然メニュー読めず。
やっぱ日本語と韓国語は必要じゃないかしらねぇ・・・。もしくは全部写真付きにするとか。
勘で選んだミニラーメンとチンゲン菜の炒め物、飲み物でひとり1500円くらいかかっちゃった。
昨日の夕飯とはえらい違い。お値段3倍くらい。でも上品でおいしいかった!

  

おとなりの4人テーブルは山のような残りものの前で談笑&デザート注文。
中国ではたくさん頼んで残すのが文化だとは知ってるけども、やはり私は抵抗があってできない。
少なめに頼むし、お腹いっぱいでも頑張って完食しちゃう。
中国では下品かもしれないけど、「もったいない」は正しい文化だと思います。
ちなみに中国は絶対に割り勘もしないんだって。不思議〜。

新天地はおしゃれなスポットだけどショッピングエリアとしてはごく普通です。
ブランドショップが中心で安くないし、面白いものもあんまりないなぁ。
日本撤退したフレンチコネクションがあったのはうれしかったけど、何も買わず。
しばらくショップを見てまわったあとさっそくお茶。

「一茶一坐」という上海のあちこちで見かけるお店。台湾系らしい。
あとで調べたら日本にも2店舗ありました。でもメニューはだいぶ違うみたい。
このお店は座席にコンセントがあって無料WiFiが飛んでいてモバイラーをターゲットにしてるのが面白いです。
ごはんや飲茶系も充実してるけど、中国茶とスイーツが有名みたい。

私は紅豆餡(おしるこ)のホットと黄山毛峰(中国緑茶)のポット(もちろんホット)を注文。
両方ともすごい量で驚き。2人でも食べきれず、飲みきれず。でもお茶はすごく美味。
となりの人が頼んでたかき氷は高さが20センチ以上もある、もっとごっついシロモノでした。


再び豫縁

新天地をあとにして豫縁へ。
きのうも一瞬来たけども、昨晩ホテルで調べた、とある方のblogに載ってたお店に行きたくて。

それはハンコ屋さん。
香港で作ったのでハマってしまい、買い足すことに。
そのblogに載ってた写真のデザインをまんまマネしちゃうことにして、デザイン画を書いて行きました。
普通は名前だけらしいけど、そんなの別にいらないし。かわいくておもしろいのが欲しいじゃない?
その店に行くルートとして昨日は通らなかった道を行きました。昨日は豫縁商城の北側半分だけ見たので、南側から入る道です。

  

ガイドブックに載ってた花文字を書いてくれる水晶屋さん「晶縁水晶」を通りかかりました。
花文字はニューヨークで以前書いてもらったことがあります。(アメリカ日記12日目参照)
でもそれはやたらでかくてもてあましていたので、小さいのを書いてもらうことに急遽決定。
「木村聡子」でお願いしましたが、ラストネームだけで作ったりローマ字で作ることも可能。
逆に外人さんが当て字で漢字表記にすることもできます。

紙の大きさと文字数で決まりますが、160元のところ額縁込みの115元(1725円)にしてもらいました。
すごく安くなった!と思いましたが中国の貨幣価値は日本の8倍と聞きます。
上海は都会だから3倍くらいと見積もっても5000円くらい。うーん、もっと安くなったな、きっと。

  
店頭見本はMARIAとTONYが定番。百恵ちゃんや鳩山さんのお名前もあります。モノクロの渋い花文字も。


たったの5分でできあがり!縁起のいい龍・鳥・蝶・花・竹などで描かれています。

書いてもらってる間、実はこの店にもあるハンコ用の石を凝視してたら、ハンコも作るように強く勧められました。
でも、blogで紹介されてた商城内のお店で作りたいんだけど・・・としぶってたら値段がどんどん安くなりました。
最初の価格の価格の4割くらいまで提示されたので、いい人っぽいこのおじさんにお願いしちゃいました。
作ったのは同じデザインで3つ。パンダ入りデザインです。「聡子・明子・祐里」で。

  

出来上がりまでの1時間、豫縁で遊ぶことに。
昨日にも増して混雑する中を根性でぐるぐるまわり、オシャレなシノワ雑貨屋で裁縫箱セットを買いました。
お土産にも買ったので値段は伏せますが、「ウソ?」というくらい安いです。
おしゃれなシノワイラストの布箱を開けると・・・針・糸・ハサミ等がセットされてます♪

  

これは自分用。いちいち実家に行かなくてもボタン付け替えくらいなら自分のうちで出来るようになるっ。
あっという間の一時間を過ごし、ハンコ受け取りへ。最後の仕上げの最中でした。
(ちなみに母が選んだ石は透明なアクリル?の中に立体パンダが鎮座しているものでした。)

    

できあがりを見本用紙にぺたんと押してくれました。
すっごい可愛い・・・んだけど若干注文と違う。
聡子の方は文字を古い象形っぽいやつじゃなくて現代漢字でお願いしたのですが、伝わってなかったようで思い切り読めない。。。
香港で読めないバージョン作ったから読めるバージョンが欲しかったにになぁ。涙
でも時間ないしおじさんにも悪いし、OK言って受け取ってしまいました。これがこの後ずっと私の中で後悔として残ることになるとは・・。


でもめっちゃくちゃかわゆす。特におみやげの「祐里」のパンダの顔が一番かわいくてよかった!

豫縁駅に戻る最中、観光客が歩いても大丈夫かと不安になるようなスラム街っぽいゾーンに入ってみました。
上海万博のせいで従来のそのような箇所は道路から見える部分に壁を立てられてます。
海外からの観光客から、実態が見えないようにしてるという話はTVでも見ましたが、ここもまさしくそれです。
区画をとりかこむ一番外の部分だけ異様に真新しいペンキが塗られたり、タイルが貼られていました。

そういえば豫縁駅に降りたときに感じた違和感を写真に撮っていたのでした。
駅の出口はぴっかぴか。↓ でも一歩も動かず右に目を向けると昔ながらの民家と立てられたばかり真新しい塀。↓

    

その中に勇気を出して足を踏み入れたとたん、価値観が根底から崩れるような混沌ワールドが繰り広げられてました。
あんまりカメラ向けるのもどうかと思って、撮影できたのはかなり無難な風景なのですが・・・。

    

テレビで見たとおり電線にかけられる大量の洗濯物。あれは・・・手で洗ってるのかしら?
絶対にここでは無理と思うような清潔感のない床屋さんや、それは新品ですかという服の並ぶ店や肉まん屋さんが軒を連ねます。
路上ではネギだけ、よくわからない長い魚だけ、すいかだけ等々専門職の強い(?)店が並んでます。

    

最強は体重屋さんです。
絶対に正確に計れない!と断言できる古いヨーロッパ映画に出てきそうな体重計の前に座って客を待つ3人!の男たち。
いくらなんだろ、1回計るのに。それで生活できるのかしら。謎は深まります。

こうやって生きている方々が日本からこんなに近い国の、しかも都会の中に普通に存在している。
このことはけっこうショックなことで、それを悲しんでいいのか、むしろパワーがあると思うべきなのか・・・。
どう考えていいのかわからない複雑な気持ちでした。

外灘

さて、そろそろ19時になろうとしています。おなかも少し空いてきました。
今日の夕飯の場所はもう決まっています。上海に来たからにはー!っていうお店。
南京東路駅近くのそのお店は、豫縁からは地下鉄で一駅ですがお散歩しながら歩くことに。
いい具合に暗くなってきて、ちょうど夜景スポットを通っていけるのです。

上海をふたつに分断する大きな河「黄浦江」。
この西側の川縁を歩くと、河にはイルミネーションで飾った船と、向こう岸にテレビ塔が見えます。

  

で、道路沿いには上海の歴史を象徴する19世紀後半〜20世紀前半のヨーロッパ様式の建造物が並んでます。
19時になるといっせいにライトアップされて本当にきれいでロマンチック。

  

「地球の歩き方MOOK」はすごくイケていて、この20あまりの建物の歴史や様式が詳しく解説されています。
それを読みながら歩くのはすっごく楽しかったです。
日本政府がイギリスの設計事務所に依頼して立てた建造物もあるんですよ!



ああ、美しい・・・うっとり。

蟹王府

さて本題。上海に来たからには上海蟹でしょうよ!ということで。
今日の夕飯は専門店へ行くことに朝から決めていました。その名も「成骰s蟹王府」です。



このお店はどのガイドブックにも必ず載っています。
バカ高い上海蟹取り扱いレストランの中ではかなりリーズナブルな方。
予約なしでしたが、全然入れました。店内のお客は日本人が多いようです。
こういうお店って地元のひとはあんまり知らないのかもね。
内装は中国映画でよく見る吹き抜け2階の構造でした。
「さらば、我が愛」ではコン・リーが飛び降り、「グリーン・デスティニー」ではチャン・ツィイーがワイヤーアクションで大立ち回り。

  

中国楽器の生演奏がありましたが、この人たちしゃべりながら弾いてた。ありえん。
曲目は日本の古い歌謡曲。「昴」とか。
ターゲットがはっきりしてて、さすがに日本語メニューがバッチリあってとても頼みやすかったです。
でも観光客向けの手抜き料理ではなく、大変な美味でございました。
今日のメニューは以下の通りでございます。

  
蟹足肉とアスパラ炒め(128元)/かにみそ雑炊(68元)

  
かにワンタン12個入りスープ(22元)/カニ万頭(22元)底が焼かれててゴマがくっついでました。うま。

この他、かにみそ小籠包(24元)・ビール(20元)・黒烏龍茶(18元)などを頼んで合計4500円なり。
この感じのお店でこれだけの量食べたら、日本だと倍以上するかなという印象。
中国でこの価格はかなりの贅沢だけど、大満足です。いつかまた来たいな。
母もこの日で飲茶欲はおさまったようでした。めでたい。

帰りにはデパートでちょっとだけお買い物。
中国産の化粧水とか買ってみたかったんだけど、怖じ気づいて資生堂の製品を買ってしまいました。
自然堂ってパクり!?と思ったのですが、どうも資生堂の中国向けラインの名前っぽいです。

  

デパートラインの化粧水なのに1本80元(1200円)は安いですよね。日本だったら3000円以下はない感じだし。
200元以上買うと40元引きになるので3本購入で200元ジャスト。1本1000円になりました。
日本だとドラッグストアラインでも1500円くらいなので、かなり安いです。うれしい。

今日もよく歩いた!!
へろへろになってホテルに帰ってシャワーを浴びるも疲れとれず。
結局またフットマッサージに行ってしまいました。
今度は桃源郷は遠いからホテルの目の前にあるお店。
ここは98元でした。やっぱまあまあな感じの技術。だけどリラックスぅ〜。
日本もこのくらいの値段ならもっとしょっちゅう行くのになぁ。

本日もお疲れさまでした!