this page 【裁断】


このページではCARLのDC-210Nを使うことを前提にご説明します。
裁断は方法ごとにかなり好みが別れます。
私は本体部分の背表紙を犠牲にする方法をとっていますが、すべてを完璧にスキャンしたい方は、
電子レンジで加熱しノリをとかして表紙をはがす等の作業をなさる方もいるようです。
また、大きめの本のカバーを私の場合2つに切ってしまいますが、長尺モードで読んだり、
フラッドベッドを使ったり様々な方法があります。
最終的にはご自身のお好みのやり方を見つけてください。

★2013年追記:現在はダーレ200DXという大型裁断機を使って一気に切り落とす方法をとっています。
 これに関してはそのうちまた書く予定です。

あらかじめ気をつけること


カバー・帯をはずし、書籍本体を裁断します。
慣れてくると数冊まとめて裁断するでしょうから、カバーと帯との組み合わせが分からなくならないように戻します。
解体する前に、本の間にはさまっているしおりやアンケートはがき等を確認して捨てましょう。
稀に登場人物一覧がカードになって付属しているような場合は、最後のページのあとに入れるようにしてください。
そうやって読み込むと本文のページの途中にならずに済みます。

ざっくり解体


DC-210Nは1度に裁断できるのは40枚。(実際はもう少したくさんできますが、スペックはそうなってます。)
ですので、裁断機にかける前にカッターを使い、本を解体しておきます。
40枚(80P)ごとに分けるときは、本のページを思い切り開きカッターで背表紙を縦に切っていきます。
安全のためカッティングマットを用意し、その上で作業してください。

カッターを入れたときに、抵抗していた本の力がふわっとゆるむのが快感です♪
カバーはハードカバー以上の大きさの本は背表紙右側ギリギリでカットしてふたつに分けるのが私のやり方です。
ただし、ScanSnapには長尺モードというものがありますので、切らなくても長い表紙も1度にスキャンできます。

ハードカバーの場合


ハードカバーは本の解体時に固い厚紙の表紙を本体からはずす作業が必要です。
固い表紙と本体の間をつなぐ色紙みたいなのがあるはずなので、それをカッターで縦に切り裂いて行ってください。
そうすると案外簡単にパコッと表紙が外れます。背表紙にノリその他が残ってたら強引にはがします。
私は厚紙の表紙は基本的にはスキャンせずに捨てますが、デザインが素晴らしい書籍だった場合のみ
フラッドベッドスキャナで読んで保存することもあります。

いよいよ裁断


YouTubeで実際に使ってるとこ見れますのでご覧あれ。



裁断機の使い方は上の動画見ていただければそれ以上説明の必要はありません。

強いて言えば、コミックの裁断はなるべく切り落とす部分を最低限にし(動画は5mmですが私は3〜4mmくらい)、
なおかつノリでページがくっついていないかをお金を数えるときのようにチェックしましょう。
とくにコミックをフチぎりぎりで裁断した場合に、表紙と次のページがくっついていることが多いです。
くっついているページはすべてはがしておいてください。
(ちなみにこのノリがScanSnapのセンサーについて筋状にゴミとしてスキャンされてしまうことがあります。
よく注意してこまめに掃除しましょう。)

【番外編】業者に委託


木村は妊娠したときに、出産までに2000冊のコミックを一気に処分する必要に迫られました。
上記のようなやり方では時間がかかるのと、力が必要でおなかに不安があったため、思い切って業者に委託しました。

ソフトカバーをはずして、しおりや応募ハガキ類を外し、ダンボールに詰めて発送。
数日すると裁断された状態で送り返されてきます。
2012年の春から夏にかけて11箱ほどの発注をし、約1500冊の裁断をしてもらいました。

かかった金額は、1冊45円の裁断料+1箱900円の発送料(返送は無料)です。
1箱に120冊くらいのコミックを入れたと計算すると1冊あたり52〜53円です。
時給1000円で換算すると1時間あたり20冊、つまり3分に1冊の裁断をすればその分が浮きますが、
いい大人でもうちょっと自分の時給を高く見積もれば、外部発注した方が安いというとらえ方ができますね。

短期間に大量に処分したいときは業者の利用はかなりオススメです。
綺麗で早くて楽ちんです。

私が利用した業者さん →裁断ブックマート