3歳からピアノを始めた娘が半年間でやったことまとめ・1【音楽教育】

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うちのムスメの瑛海(えいみ)さん、現在3歳半。
3歳になった翌日からピアノのお稽古を始めました。

しかし平日は夜まで保育園。
土日も私が仕事が入る日もあるので、先生にはつかず家庭内で教えています。
幸いなことに(?)、我が家には2人のプロの音楽家がいます。

私とあーちゃん(私の母で瑛海の祖母)ね。
自然な流れで話し合いもなく、瑛海にピアノを教えるのはあーちゃんの役目となりました。
ホラ、ピアノ弾ける人間をふたり育てた実績があるからさ(私と弟ね)、順当じゃね?

そんなわけで私は瑛海の音楽教育にはほぼノータッチ丸投げなわけですが、横からチラ見するだけでも幼児の成長のすごさに恐れおののく毎日なわけです。
ピアノやらせたいんだよね~とママ友から相談を受けることも多いので、ここらでひとつ、うちの子がどんな風に練習しているかをまとめたいと思います。

言っておくけどまだ始めて半年だし、本人のやる気がなくなったらこの先挫折することもありえますからね。あくまでご参考程度に。
最近の瑛海さんのピアノ演奏の動画は記事の最後にあります。
でも記事最初の写真はうちの子じゃないよ。w

木村聡子PR
木村はオタクですが本業はプロの歌手・声優です。(ProfileVocal
主な出演作:ディズニー「魔法にかけられて」ジゼル(主役)・「アナと雪の女王」
「美女と野獣2017」・「名探偵コナン~戦慄の楽譜~」千草らら役歌唱 など。
メインのSNSはFacebookで、twitterに転送してます。
Instagram(親バカ写真)もちょこっとやってます。
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◆準備段階◆

まずはいきなり鍵盤に指を置いてももちろん何もできません。
譜面も読めないし、騒音以外の何も起こりません。

最初は右手左手の区別がちゃんとつくことと、自分の意志で手と指に命令を送って動かしたり力を抜いたりする練習を行います。
右上げて!左上げて!右下げないで左下げる!
みたいなゲームをやったことある人は多いと思いますが、これを最初の1ヶ月間はほぼ毎回やっていたと思います。

あとは指を丸くして鍵盤に置く形を覚える。
そのときに鍵盤は使わないでテーブルで。
手首を硬くしないでやわらかく。

こういうことを実際に弾く前に意識させるところが下準備となります。
だいたいこういう練習というか遊びで2ヶ月近くを過ごしました。
このころは1回の練習で15~20分くらいかな。

この最初の一歩のためにあーちゃんが楽譜屋さんで吟味して買ってきた教材がこちらです。

私もぱらぱらとめくりましたが、カラーの絵入りで丁寧に説明されていていい感じの本です。
ママのピアノ知識が浅いようであればよい教本だと思います。
こんな感じ。(解像度ひく~くして載せます↓)

s-pre1
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ただ、ママがピアノがかなり弾けるならばこの本はなくてもいいかもしれません。
実際にあーちゃんも参考にする程度で実際の練習をこの本の通りに進めたわけではないようです。
(ママが教える前提にこの記事書きますけど、パパが教えたって別にいいですよ。でも実際問題そういうおうちは少ないだろうな~)

◆いざ、ピアノ◆

でさ、おうちにピアノ、あります?

うちはね、あるのよ。2台。
あーちゃんの部屋にグランドピアノ、私の部屋にはアップライト。
まあうちは一般家庭じゃないから。
でも今どきピアノが家にある家庭って少ないよね?
音が出せない集合住宅も多いだろうし。
しかも子どもがいつまで続けるかもわかんないしいきなりピアノ買うのはチョット・・・だよね?
デジタルピアノも意外に高いしでかいな~・・・

そんな方にお勧めのキーボードがございます。
これ!

これ小さくて鍵盤が軽いの。お値段も5500円弱。やっす!
ちょっとしたちゃぶ台に置いてささっと練習できる。
しかも電池で動くの。

うちはプロの音楽家がふたりいる家庭でピアノ2台ありますが、それ使って練習はさせていません。
夕飯食べたら台拭きでささっと拭いてキーボードと譜面台を置いてすぐに練習。
子どもに何かやらせようと思ったらスピード感が大事。ピアノの部屋に移動するのにだらだらしがちだから食卓にさっとセットできるこの楽器は最高なのです。

これで最初の1年くらいは充分だと思います。
(うちは練習頻度が高いのでそろそろピアノに移行を検討していますが・・)
大きな鍵盤は3歳児の手には重たくて綺麗な手の形になりません。
成長してから次の楽器を買うのでいいと思いますよ。

ちな、このキーボードは電源アダプターが別売りになっています。

ですが、コンセントの位置を気にしなくていいので電池で動かすのがお勧め。
単3電池6本で週に3時間程度の我が家の練習頻度で1~2ヶ月もちます。

これ↓は通称アマループと言われるAmazonオリジナルの充電池。

容量が少なくて充電可能回数が多いバージョン↓

充電器は今ならこれがオススメ。
電池残量がチェックできて急速充電対応、モバイルバッテリーとしても使える全部入り。
参考 機能が盛り盛り、10年ぶりに買い替えたエネループ用充電器

6本同時充電ならこれとか↓

それと、カシオのこのキーボードには譜面台が付属していないので必ず別途必要になります。
通常の書見台だと楽譜立てるには大きさが全然足りないので、ピアノ練習用に購入しないとたぶん無理。
うちで使っているのはコレ。幅40cmタイプ。これより小さいのはダメです。
安定しててとても良い商品だと思います。というかこの大きさのはこれ以外良さそうなの見つからんかった。

◆弾く練習◆

最初は本当に簡単な曲からです。
右手でド・ド・ド・ドって4回弾くだけとか。そういうレベル。
それを丁寧に何回も繰り返しやります。
子どもは集中力がないので、その日その曲ができるまでしつこくやらない方がいい場合もあります。
瑛海も昨日は全然できなかったのに今日やったら1発でできたということは少なくありません。
イライラせずに淡々と練習しましょう。

実際の譜面を使う前に誰でもしっている童謡を1フレーズずつ弾かせてみます。
チューリップとかそのレベルね。
それをメロディーだけど左手でも同じことをやらせます。
手は左右対称だけど、ピアノは対照に動かしてもダメだということを理解できるまでには少し時間がかかると思ってください。

瑛海はこの半年間、譜面見て弾く練習はこの本↑だけ。
といってもこの本を使い始めたのは2ヶ月弱経ったあたりです。
いま終盤に入りました。今月中に2巻に入れるかどうかというところです。

だんだん難しくなりますが、簡単な最初の方も繰り返し繰り返し練習するのが大事です。
こどもはだんだん曲を覚えてしまいますが、「楽譜をよく見て弾くこと」と「完全に間違いなく覚えて弾くこと」を別のタスクとして両方大事に練習させます。
できれば子どもにやらせる前に、ママが自分で弾く練習をしてみてください。
そのときに何が難しいかがわかると思います。子どももきっと同じところでつまずくのでスルーせずに丁寧に何度も練習します。

難しい新しい曲ばかりを練習していると子どもは苦痛に感じてピアノがキライいなってしまいます。
すでにできた曲を弾けることは楽しいということを身体にしみこませるためにも、復習を何度も何度もさせてください。簡単な曲ばかりをやりたがるかもしれませんが、それはそれで定着するのに必要な練習です。

半年間あわてずじっくり練習して、今えいみさんが弾けるのはこんな感じ。
ピアニスト目指しているわけじゃないので、十分な成長速度じゃないかと思います。

ぶんぶんぶんを弾く。

木村 聡子さんの投稿 2016年3月31日

次回の記事では、ピアノを弾くために絶対にかかせない基礎(譜読み・リズム・音感)を養うためにやっている練習をご紹介します。
ピアノと同時進行でやらないと、弾けるようにはなかなかならない大事な練習です。
というかむしろ最初は基礎練習の方が大事じゃないかな。

それではまた次の記事↓でお会いしましょう♪

コメント

  1. 中島 より:

    娘さんへの教育方法など楽しく拝見させていただいています。「音楽を楽しんでほしい」との気持ちとても共感できます。またリズム、導入前の基礎等とても参考になります。私の息子も3歳になったばかりで一緒にピアノで遊んでいるのですが、絶対音感教育の具体的な方法を教えていただけたらと思いコメントさせていただきました。お忙しいとは思いますが、もしよければ記事にしていただけたら嬉しいです。今後とも宜しくお願いします。

  2. 木村聡子 より:

    書き込みありがとうございます。
    絶対音感に関しては、この記事の次の2で詳しく書いてありますので、そちらご覧ください。
    ただ、娘とその従姉妹はそれで絶対音感がつきましたが、100%全ての子供がそれで身につくかどうかはわかりません。
    運動能力と同じで、個人差がありますので、音感がもともとあまり良くない子供というのもやはりいると思います。
    そういう子でも絶対音感がつく魔法の方法があるならば、私も知りたいですね~。

  3. より:

    娘さんの教育スタイル、感心して読みました。(1~3まで全部)
    私の娘も3歳でピアノ教室に行きはじめたのですが、どんなサポートをしてやれるかの参考にさせてもらっています。私には音楽の素養がないので本当に助かりました。
    音楽=言語説はいいですね。常々、音楽で仕事をしている人と話している時に感じていたことが裏付けされた気分です。娘も音楽言語を身についてくれればと願っています。
    エイミさんのその後のことなど、この記事ほど詳しくなくても折に触れ記事にしていただけると嬉しいですね。今はこんなことしてるよ、みたいなのでも、是非。

  4. 木村聡子 より:

    浦さま

    書き込みありがとうございます。
    えいみは現在4才半になりましたが、ぼちぼちと続けております。
    週の半分くらいは練習する時間を作っていますが、言葉も発達してプライドが出てきたので、難しい曲にチャレンジしてできないと大泣きしてボイコットする、というようなことが増え、やや足踏み状態です。

    本としてはみんなのオルガン・ピアノの本3と4まですすんでまして、そのほかの本や、譜面を書く練習や、コードネームを覚える練習などをしているようです。(私の母がw)

    ポップスの伴奏がなんとなく弾けるというくらいのレベルになると、人生かなり楽しくなるのでそこまで続けて欲しいなと願ってます。

  5. 長谷愛子 より:

    3歳の息子にピアノを習わせたいと思っていますが
    まだまだ『お教室』に通わせるのは不安があるので、何か良いアイディアはないものかなぁ?
    と、探していたところ こちらのブログに出会えました。
    色々と参考になりました! ありがとうございます!

  6. shino3103 より:

    子供が4歳。お母さんにピアノ教えてーと言われ、どうしたものかと思い調べていてこちらにたどりつきました。とても参考になりました!