普通に馬で巡回するNYPD。
これは観光客向けにやってるのか?
マジで馬でなければならない理由があるのか?
カメラ目線ありがとうございます。
◆ジーザス・クライスト・スーパースターへの想い◆
わたしの好きなミュージカル5選のうちの1本、ジーザス・クライスト・スーパースター。
ちょっと想い出話。
大学生の頃に行ったロンドン旅行の際、友人と別行動して人生初のひとり観劇をしたのがこの作品でした。
このとき、ひとり観劇も初だったけど、ロックミュージカルというものを見たのも初。
学生証見せて安くしてもらってチケットを購入したあと、急いで日系の本屋に行き、あらすじを立ち読みしました。
この2年後に「レ・ミゼラブル」で初舞台を踏むことになる私ですが、実は当時ミュージカルを目指していたわけでは全くなかったので知識ゼロだったのです。
(というかレミゼに受かっちゃうまでミュージカルは別に目指してなかったのです。マジで。
え、感じ悪い?だって本当なんだもん・・・。)
キリスト最後の7日間の話だってことはわかりましたが、当時無知でキリスト教のこともキリストの生涯もマグダラのマリアの存在も、ユダヤ教やローマとの関係もさっぱりわかっていなかったので、あらすじだけでは何のことだか理解できませんでした。
が、舞台を実際に見たらいままで見たことのある舞台とは音響もセットも歌い方も何もかもが見たことないもので、ものすごく興奮したのあの気持ちを今でも鮮烈に覚えています。
キリストとマグダラ以外は革ジャンに革パンかジーンズ。かっちょええ!!
エレキギターの音に合わせてキリストやユダがロックでシャウト。んーすげえ舞台!
歌詞が聞き取れたのはユダヤの指導者達の
「ヒー・イズ・デーーーンジャラーーース」というとこと
最後のユダの曲のコーラスガールの
「ジーザスクラ~スト、スゥーパスター」っていう2ヶ所のみ。
それでも強烈な印象でカルチャーショックを受けて、お金ないのに劇場でCDまで買いました。
そのCDは今でも宝物。
その後、キリスト教の本もたくさん読んで、日本人で非信者としてはまあまあ詳しい方ではないかというくらいになりました。
(ダ・ヴィンチコードや天使と悪魔のときに関連本がたくさん出て助かったよ!笑)
そのジーザスを本場ブロードウェイで見られるなんて!
「ビリー・エリオット(リトル・ダンサー)」がクローズしちゃってたのが激烈に残念だったのですが、その代わりジーザス見れるならそっちの方がいいやってくらいです。
この旅行で最も楽しみにしてたイベントです。
◆劇場へ◆
基本的にさ、日本よりかっこいいよね。看板とか。写真がガイジンだし。
劇場前にはチケットか、引き換え用紙を持ったひとたちが並んでます。
けっこう年令層が高く、子どもや中学生みたいなのは全然いません。
チョーいいかげんな荷物チェックを受けて中に入ります。
日本の劇場のようにロビーと言えるものはほとんどなく、入り口から即客席という感じ。
ブロードウェイの舞台は大きいと思っている方も多いと思いますが、帝国劇場などの1500席超えるような劇場ばかりではなく、ほとんどが中ホールかそれより小さいくらいの規模です。
ジーザスの上演されているニール・サイモン劇場もそうです。
・・と書こうと思って調べたらウソでした。1200席もあった。ええ?本当に?
もっと調べたら2000席近い劇場がごろごろありました。
うーん、私の思い込みはいったいどこから・・・。
ニール・サイモン劇場のロビーは劇場の地下にあり、そこで飲み物の販売があったりお手洗いがあったりします。
私はいまトイレがめっちゃ近い時期なので開演前は必ず行かねばなりません。
上演中も行きたくなる可能性があるのがドキドキだったのですが、この日の席は通路沿い。
L列2番でした。L列ってかなり後ろの方かと思いきや、1階席真ん中くらいで悪くない位置。
ということで、この日実は劇場に着いたときトイレに行きたすぎて、トイレのことしか頭になく、劇場の写真が一枚もないのです。
自分でも驚き。恐るべし生理現象。
◆そして開演◆
ジーザスって休憩入れても2時間チョイの短いミュージカルなのですけども。
ほんっっとーーーに良かった。
カッコイイイィィッ!!!って感じ。
ミュージカル見たあとに「面白かった」とか「感動した」という感想のものはたくさんありますが、プラス「かっこいい!」ってあんまりない気がします。
RENTもかっこいいけど、でもジーザスの方が一枚上手(と私は思う)。
役者全員かっこいい。
舞台セットがかっこいい。
衣装がかっこいい。
演出がかっこいい。
音楽がかっこいい。
作品解釈がかっこいい。
要するに全部がかっこいい。
私の場合、自分を演者として見たときに「かわいい」とか「きれい」とか「ドリーミー」とかそういう方向性にほぼ特化していることを重々承知していますので(←声がね!声だけね!) 、私が全く持っていないかっこよさのオンパレードな舞台に余計クラクラします。
ネタバレになっちゃうからブロードウェイに行く予定のひとは読まないでいただきたいのですが、一番かっこよかったのはジーザスが十字架にかけられるシーンです。
自殺後のユダが出てきて「スーパースター」という皮肉たっぷりの大ナンバーを歌って、そのあとにジーザスが十字架にかけられて死んで終わりというのがこの作品の最後です。
そう言われると、主役のナンバーは最後から3番目ってめずらしい構成ですよね。
ソロナンバーはジーザス→ピラト→ユダ→終演。うーん、面白い。
で、この演出では「スーパースター」の歌い終わりのシャウトと同時に十字架にかけられるというタイミングになっています。(演出によっては歌い終わってからかけるパターンもある)
その十字架演出が!!なんかすごくて!
腰布一枚になったジーザスは、誰にも拘束されずに自ら舞台中央に行き、両手を床と水平にあげます。
足はやや交差させて、つま先立ちっぽい感じになっています。
「なにしてるんだろ?」と思っているうちに、ジーザスの立っている非常に狭い面積の床部分が上空にあがっていきます。
おそらくジーザスの背中側は何かで固定されて安全策はとられているのだと思いますが、それは見えないので、ジーザスが十字型のまま天空に浮かんでいくように見えるのです。
おお、ジーザスの肉体だけで十字架を表現するのか!と思ったところで、舞台の天上からど派手な電飾オンリーで作られた十字架が降りてきて、「スーパースター」の歌い終わりシャウトが決まったところで、ジャッキーンとジーザスと電飾十字架が合体!!!
文章で書くと分かりづらいかもしれませんが、とにかくここがめっちゃくちゃかっこ良くて、もうこの瞬間のために今までの流れがあったのだなと誰もがわかるように作られています。
この十字架の瞬間がジーザスがスーパースターになった瞬間で、ユダもユダヤの指導者たちもピラトもマグダラもユダヤ信者たちも、登場人物の誰も彼もがこの瞬間を迎えるために神に手伝わされた脇役だ、というこの作品の解釈がこんなに象徴的に表現される演出はないんじゃないかと思いました。
かっこいいだけじゃなく、非常に計算高く優れたシーンになってたように思いました。
(あとから考えるとね!そのときはただ鼻血出しそうに興奮しただけ~。)
終演した瞬間、思わず「もう1回見たい。」とつぶやいたのですが、まさか母から同意が得られるとは思っていませんでした。
「そうだね、チケット取れるといいね」とサラっと返事がかえってきたのには驚きました。
この年令でロックミュージカルを愛する母、なんてナイスなんだ。
YouTubeでこのシーンの動画発見。生で見る方が10倍かっこいいんだけどねぇ。
http://www.youtube.com/watch?v=mLkFLymKBHI
◆コロニー◆
興奮さめやらぬままディナークルーズ乗り場へ移動です。
と。。。途中で楽譜屋さんのコロニーにつかまる。
ここで前回のNY旅行でも大量に買いすぎて帰国時に死ぬ思いをしたのだよ。
(当時、地元の駅にはエレベーター・エスカレーターがなかったのです。)
大量買いをしないように用心深い気持ちで入店。数十分迷い続けて4冊ほど購入。
「ディズニー作品集」「マペット」「ピーターパン」「魔法にかけられて」
(まほかけはもちろん持ってたけどアメリカver.を記念に。母はさっそくジーザスの譜面を買ってました!)
買いすぎない自分、偉い。
コロニーの外にはこんなおチビなストリートミュージシャンがいました。
◆ナイト・クルーズ◆
文章書くのが疲れてきました。手短に行きましょう。
思ったよりも乗船するひとたちはオシャレをしてきていました。
ワンピースよりもワングレード上のドレスっぽいのを着ている乗客がたくさん。
だから肩やデコルテ丸出しの女性もたくさん。
うっわ、かなり普段着チックだよ、うちら。と焦ったもののつまみ出されることなく乗船できました。
船内は冷房キンキンです。
ドレス着なくてよかった・・。
前菜とメニューが選べます。飲み物は別オーダー。
私はスープとヒレステーキ(ヒレはオプションで最初に払ったコース料金より追加金が必要。)
母はなんだっけ?
たしか、タコのサラダみたいなやつと普通に牛ステーキみたいなの。
この日のメニューです。
とにかく量がすっごく多い。
普通コース料理って大きなお皿の真ん中にちょこっと!ってイメージですが、ここでは1皿でおなかいっぱいというような量で提供されます。
とくに母のタコサラダみたいなやつがすごい量でした。スープにしといて良かった。
味は・・・。
思ったよりもまずくはなかったですよ。
事前調査では味はダメってきいてたので。
あ、ヒレは失敗でした。ぱさぱさ。普通のお肉の方がおいしいです。
オプション金を払うと窓際のテーブルが取れますが、別にいいやってことで私たちは船内中程の位置。
窓の方を見ると、そのオプションを払ったと思われる中年一歩手前のカップルが超イチャイチャしてます。
だんだんエスカレートしてきて、最終的には激しいディープキスをずーーっとしてました。
・・・・うーん。
オマエラ家に帰れ。
◆景色◆
お料理のあいまに甲板に出て、写真を撮りました。
だんだん陽が落ちていくので表情が変わっていくのがとってもキレイ。
マンハッタンは遠くから見ると、人工的なのに幻想的。ここにしかない風景だなぁ。
設定変えただけでこの2枚の写真のような差になる。おそるべし一眼!
◆自由の女神◆
いまは工事中で中に入ることはできません。
船で近いところまでは行くので、そこから眺めます。
前回NYに来たときは、マンハンタンの南端からとぉ~~くに見えるのを見たような見ないような。という記憶。
今回は 船でけっこう近づいて見れたので、満足しました。
◆ディスコタイム◆
お食事が終わると、ずっと謎だったDJが活躍し始めます。
曲を次々にかけて、船内中央でディスコタイムです。
若い子もいますがそれはほとんど韓国系の女の子で、あとは私よりもずっと年上のオジサンオバサン。
中にはものすごく太ったひとも。
でもそういう方々が自然に出てきて、慣れた腰つきで踊るのは素敵な文化だなぁと思いました。
日本じゃまずありえないですな。
彼らのダンスと窓際のカップルのベロチューを見つつ、デザートを食べ終わるころに船は波止場に戻って来ました。
うん!ロマンチックな景色でいい時間だった。
胃がふくれて倒れそうですけどね。
クルーズ中にiPhoneでGoogleマップを立ち上げてみました。ちゃんと川の上にいるねぇ。
途中で、ミネラルウォーターの1ガロンボトルを購入しコンドミニアムへ帰宅。
NY初日、充実の一日でした。もうヘトヘト。
ニコニコ動画をベッドで見つつ眠りにつきました。
コメント
【ブログ更新しました】 : 【2012年4月NY旅行記】第3回 ジーザス&ディナークルーズ(4/13-後編) – http://t.co/m0e4Ovae
過去記事: 【2012年4月NY旅行記】第3回 ジーザス&ディナークルーズ(4/13後編) http://t.co/vB9CYnTb
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