突然ですが、わたくし料理が大嫌いです。
理由はただひとつ。めんどくさいからです。
そもそもメニュー決めがめんどくさい。次に買い物がめんどくさい。
野菜や肉を切るのも味付けするのも煮るのも焼くのもめんどくさい。
食べるのはそんなにめんどくさくないけど、そのあとの洗い物がめんどくさい。
残った材料を次にどうまわすか考えるのもめんどくさい。
そんなわけで子どもを出産するその前日までわたくしの食事はオール外食でした。
今は小さい子がいるので外食はほとんどせずに何かしらうちで作って食べていますが、はっきり言って毎日苦痛!!
お手伝いさんを雇いたいよ!
しかしそのために家を掃除するのもめんどくさいよ!
そんな私と、私ほどじゃないけど料理をやはりめんどくさいという理由であまり好きではない母が、今年のクリスマスパーティーのために持てる気力を全て使って作った料理を公開します。
というか来年以降も同じメニューが作れるように健忘録ですわ。
◆リボンきゅうりサラダ◆
トップ画像にも使いましたが、これは明子さん(母)の作品。
パーティー直前に布団のなかでiPhoneで見たきゅうりリボンの写真をもとに、生ハムなどと組み合わせて作ったサラダです。
生ハム・モッツァレラチーズ・トマトスライスを並べたあと、ピーラーで薄くむいたきゅうり5枚で作ったリボンを4つ配置、さらにアクセントにプチトマト・うずら(茹で卵の市販パック)・イタリアンパセリをお皿の縁に飾りました。
そんで、真ん中にはポテトサラダ(市販の惣菜!)をガラスの小鉢に円錐形に盛り、ブロッコリーのつぶつぶ緑を散らしてクリスマスツリーに見立てたものを置きました。トップには星形に抜いたゆで人参。
明子さんは、こういうこじゃれた見た目重視のお料理を作る人ではないのですが、これが完成したときにはよっぽど嬉しかったらしく、スマホに撮った写真をコーラスの生徒さんたちに見せまくってましたわ。笑
で、これは「見せサラダ」なので、もうひとつボウルにどっさりサラダが用意されていましたよ。
◆ちらし寿司◆
これは完全明子さんオリジナル。
オリジナルって言っても、お寿司の味付けと具はアレよ、ミツカンのちらし寿司の元よ。w
いいんだよ、いちいち全部の具をそれぞれ煮たりなんて正気の沙汰じゃないと私も思う。
特筆すべきは盛り方ね。
ブルーのティファニーのお皿の方は大人用。
当日になってから100円均一ショップで購入したタッパーを型としてケーキ風にしあげました。
錦糸卵(これは手作り)で覆って、その上にサーモンのバラ。
まわりはブロッコリーとバラサーモンを交互に。
星型のお皿は子ども用。
お寿司本体は大人と全く同じもので、卵とソーセージを上に乗っけました。
ハートで型抜きした人参をアクセントに。
大好評でぺろりと完食でした。
◆牡蠣◆
料理というかわかりませんが、父の実家方面から毎年届く牡蠣ちゃん。
鍋で、白ワインを少し水で薄めたもので煮るっていうか蒸すっていうか。
天然のまま塩味が相当効いているので、レモンだけで十分。
超ご馳走。
本当は車エビも届いたのですが、おなかいっぱいで食べられず。
◆ピザ◆
実はこの日はもう満腹で焼かなかったのですが、足りなかった時のためにピザを作っていました。
ポイントは生地です。
うちではピザ用の生地は使いません。
当たり前だけど粉から打ったりとかそんなアホなこともしません。
使うのは「トルティーヤ」です。
ビニールのパックでトルティーヤの生地がスーパーで売ってるので、それに市販のピザソースを塗り、好きな具を乗っけてチーズを乗っけるだけ。
ピザ生地よりも薄くて、おなかにたまりすぎず、なおかつ早く焼けるのです。
なのに仕上がりは、ピザ生地使うよりもむしろイタリアの本場っぽい。
トルティーヤ、マジおすすめ。パリっとおいしーの。
余ったらピザの状態にしたまま冷凍できます。
冷凍ピザは10分くらいオーブントースターで焼けばOK。
◆鶏の丸焼き◆
なんですかね、ローストチキンって言った方がいいですか?
しかしチキンをローストさえすればローストチキンですが、丸焼きは1羽まるまる焼かないと丸焼きとは言わないので、私としては丸焼きと言いたい!!
これだけはワタクシが作りました。
これより上は全部おかん作ね。
(あ、あとミカちゃんが山芋の豆乳スープを作ってきてくれたのも超おいしかったよ。写真がないのよう。今度レシピ聞いたら追記します。)
これはご近所に住む先輩のお宅でご馳走してもらったことがあって、先輩に何度も質問してワタクシひとりで焼き上げたものです。
待ち受け画面にしたいくらいこの写真を見て毎日うっとりしています。
意味もなく、専門学校の授業で学生に見せたりしてます。
何が大変だったかって鶏の入手がね、一番大変でした。
実はイブの10日ほど前にパーティー第一弾をママ友ちゃんたちとやって、その時に初めて作りましたが、時期的にまだスーパーでは丸鶏は扱いが開始されてませんでした。
お肉屋さんなども回ったのですが、ことごとくダメ。
で、最後に「ここがダメならあきらめよう」と思って向かったのが新大久保。
職安通りにある「韓国広場」 (ドンキの真向かい)。一般用と業務用の中間くらいのイメージのスーパーです。
あんまり大きい店じゃないんだけど、でっかいブロック肉のようなものを取り扱ってたといううっすらとした記憶がありました。
で、あったんですよ!丸鶏が!
そうか、韓国には参鶏湯という料理があるではないか。これはそれ用か!
1kg1000円という感じ。ただし冷凍解凍品です。
先輩に聞いたら、それで大丈夫とのことだったのでこれをゲット。
12/13時点では1kg前後のものばかり出ていましたが、12/23では1.2kgのものばかりでした。
こんな感じ。横に寝かせられてぺっちゃんこ。
さて、いよいよお料理です。
レシピは基本的にはほぼこの通り。
→http://cookpad.com/recipe/989051
ほんーのちょっとだけ変更した部分もあるので、私が作ったやり方で説明つきでレシピ書き直しします。
①
鶏は外も中も水洗いして、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
②
塩・こしょう・ローズマリー・マジックソルトを鶏の外と中にすり込む。
実はクレイジーソルトとマジックソルトを勘違いして買ってしまったのですが、とても美味しかったのでおすすめ!
ただしちょっとスパイシーなので小さい子どもがいるならば控えめにしてください。
スタッフィング作っている間に表面が乾かないようにラップします。
お皿にかけるのではなくて鶏にぴったりくっつくように。
③
スタッフィング(中身)作り。
基本的には野菜なんでもぶち込んでOKなのですが、一応ほぼレシピ通りにしました。
・たまねぎ(半分)
・にんじん(1/3)
・マッシュルーム(4~5個)
・セロリ(半分)
・にんにく4カケ(私は入れなかった)
マッシュルームはオーブンで焼くときにかなり縮むので豪快に半分か1/4くらいまでにしておく方がおいしそう。
それらを塩・こしょう・マジックソルト少しで炒めます。
ローズマリーはちょっと口当たりが良くないのでこっちには入れなくていいかも。
で、ジャガイモが好きなので、別で茹でて1cm角に切って混ぜ混ぜ。
スタッフィングの中身ができあがりました。
余ったらこれだけで食べればいいさ~。
④
鶏のラップをはずしてスタッフィングをおしりからおなかに詰めます。
ぎゅぅぎゅぅに破裂するんじゃないかってくらい詰めます。
おしりから中身が出ちゃわないように、爪楊枝で皮を縫うように閉じます。
(首に穴が空いているタイプだったらこっちも塞ぐ。オーブン皿によっては足が開いちゃうならば、両足をたこ糸でしばるといいみたい。私はやらなかったけど)
この爪楊枝を焼き上がったときに外すのを絶対に忘れないように!!!
鶏の表面の塩こしょうをこの時点でもう少し足してもOK。
ラップにくっついで量が減るし、後で肉汁が出て味が薄まるのでかなり多めに塩こしょうしても問題ないです。
⑤
もう一度鶏にラップをして数時間寝かせてハーブや塩こしょうを鶏にしみこませます。
なので当日の朝一番にここまでやっちゃうのがおすすめ。
なんなら前日夜でもいいみたい。
⑥
パーティー開始30分前くらいに焼き始めます。
開始直後の乾杯のバタバタするときだと鶏の注目度が落ちるのと、遅刻してくる輩がいたりするので、パーティー開始30分後くらいの焼き上がりを目指します。
鶏がパサつかないように、オリーブオイルを大さじいっぱい分くらいスプーンで表面の皮に薄く塗ります。
230度でオーブンを余熱したら、210度で30分、190度に下げて30分で。
(クックパッドのレシピにはもう少し高い温度になってたけど、先輩のアドバイスでこれくらいにしました。1kgでも1.2kgでも変わらなかったです。)
え、やだ・・・これだけ?
カンタン・・・。
ちなみにうちでは、深め・大きめのグラタン皿に鶏を入れて焼きました。
お皿の縁が邪魔で横側とかちゃんと焼けるのかな、裏側にひっくり返さなくていいのかなとか不安でしたが、先輩が「ひっくり返す必要なし!」と力強いアドバイスを下さりました。
本当にこんな感じで大丈夫です。
むしろ食べるときに肉汁がたくさん出るので、あんまり浅いお皿じゃない方がいいと思った!
ちなみにオーブンも料理好きのセレブ主婦が持っているような10万円もするような大げさなものではなく、フツーのオーブンレンジです。
全然これでイケるのねー。出来る子じゃん!と思ってびっくりしたわ。
⑦
ここからは私のオリジナル。というほどでもないが・・・。
彩りを添えたいので、焼いている間、もしくは焼く前にブロッコリーを1房茹でます。
サツマイモも好きなので半分くらい茹でて大きめ角切りにしておきます。
で、焼き上がり10分前くらいに一度、オーブンから鶏を出して、お皿と鶏の隙間にサツマイモ・ブロッコリーをぎゅうぎゅうに押し込んで残り時間をその状態で焼きます。
サツマイモ・ブロッコリーは火が通っているのであったまればOKくらいのつもりで。
オーブンの扉は開けたらすぐに閉めて熱をなるべく逃さないようにしましょう。
⑧
さあ、できあがり!!
⑨
フライドチキンみたいに食べやすくないので、ナイフでどんどん鶏を解体してやさいと混ぜて、小皿にとりわけてあげてください。
じゅわーっと肉汁がたくさん出て、そこに味がしみこんでとっても美味。
肉汁もスプーンでよそってあげてね。
◆うちの子ちゃんたち◆
おいしいお料理食べて、プレゼントいっぱいもらって、にっこにこの我が子と従兄妹たちでした。
また来年も幸せなクリスマスが過ごせますように!!
よいお年を!