【2012年4月NY旅行記】第0回 準備編

旅行に行きたいね、行きたいねっていうか行くでしょ。
行かないともう二度と行けないでしょ。
母とそういう話になったのは2月の末くらいかな。

いつも旅行の予定をギリギリに立てる私と母ですが、今回はわりと早めの計画立案でした。
私は妊婦なので、ハワイとかタイとかのリゾートの海辺でお昼寝を一日中するみたいな旅行をイメージしていたのですが「そんなのつまらん」と母に拒否られました。
よく考えるとわたしもそういうリラックス系の旅行はそれほど好きじゃなかったわ。
やっぱ舞台も見たいし、8年前の旅行が楽しかったからNYでしょってことになりました。

問題は日程。
わたしはレギュラーで抒情歌講座を7ヶ所、月に13レッスン受け持っています。
これらを全て避けて1週間の日程を空けるのは、どんなにカレンダーとにらめっこしても不可能でした。
GWは妊娠6ヶ月に入ってきつくなるだろうということもあり、安定期でも最もラクな5ヶ月中に旅行に行くとなると、4月半ばしかありません。

しかも4/25にライブがあるのでその少し前に帰国せねばなりません。
さらに、ディズニーシーのイベントチケットの4/12分をすでに購入してしまっていました。
そういうことで4/13～4/21という日程にして、その間の抒情歌講座3本は代行の先生にお願いすることにしました。
（本当は4/20帰国にしていたのですが、それはそれでNYでの日程がきつくなりそうだったので計画途中で1日伸ばしました。）
仕事休んで遊びに行くの、人生で初めてかも。すんまそん！！今回だけ特別ってことで許して。

母からは「旅行に行きたいのであればオマエが全て手配しろ！アタシはやらんぞ。」
との厳命を受けたので、超のつくめんどくさがりやですが、頑張ってみました。

 

 

一番予約がラクなのは、宿つきで自由行動のみのツアーで行くこと。
ラクなだけじゃなくて、バラバラに予約するより安い場合がほとんど。
・・・だったのですが7泊9日などという日程でNYのみというのはありませんでした。
だいたい、フロリダとNYで半々とかそんなのばっか。
早々にツアーは諦めてバラで予約することに。

まずは飛行機。
いつもならこだわらないのですが、今回は私の体力の問題があるのでNY直行便であることが条件。
格安チケットサイトをいくつも検索しましたが、意外に高いの。
10万円切るチケットがなかなか見つからず。

検索の条件をいろいろ変えたら1件だけ8万円台でヒットしたのがアメリカン航空でした。
出発日は4/13ですが夜出発なので、少し時間がもったいないなぁと思いましたが朝か昼出発だと10万円超す価格。
でも、前日ディズニーシーに行って夜遅くまで遊んで帰ることを考えると、かえってその方が良いねということに。
帰国時もNY午前発ですが、それも帰国後のスケジュールを考えたらその方がいいよねということで納得。
そもそも当初の予定より1泊延長してるからね。

ということでJFK空港直行便のアメリカン航空エコノミーが85000円でゲットできました。
サーチャージと空港使用料も全部含まれています。
わたしはスカイゲートというサイトで予約しましたが、その後HISでも同じ航空券が2000円くらい安く出てたのを発見し、ややへこむ。
が、しばらく経ったあともう一度検索したら、同じチケットが10万越えになってた！
これを見て溜飲がちょい下がる。

さて、次は宿。

前回NYに泊まったときは、ホテルペンシルバニアという格安ホテルに泊まりました。
場所がすごく良くて、マンハッタンど真ん中。
どこに行くにも目の前の地下鉄か徒歩で素早く移動できました。
が、部屋が汚くて掃除してるのか疑わしく、窓が完全に閉まらなかったり、フロントがめちゃ混みでチェックイン・チェックアウトに1時間近く並んだという記憶があって、格安ホテルはなんかイヤだなぁと思っていました。

わたしの歌の生徒がNYで安いコンドミニアムに泊まったという話をちらっと思い出し、検索。
コンドミニアムと言っても丸太小屋みたいなものではなく(笑)、普通のマンションの1室をシェアして借りるというような感じ。
寝室に鍵がかかってて、バストイレキッチンが共同。

NYは日本人向けに経営しているコンドミニアムがいくつもあって調べるのがけっこう大変。
候補はいくつもあったのですが、舞台を見に行くことが多いだろうということで劇場街に歩いていける42丁目にあるコンドミニアムに決定。
決め手は部屋の大きな窓から見える景色でした。

お値段はツインで1泊約11000円。
もっと安いところもあったけども地下の部屋だったり不潔だったりするのはイヤ。
この場所でこのお部屋の感じだったら相当お安いのでは！と思って予約しました。
7泊でひとり4万円弱。

 

 

7泊9日で中が丸6日の日程。
昼夜で見れば最大12ステージ見れちゃう。
という単純計算でしたが、実際どうなのか調べるところから開始。

何がなんでも絶対に見たいのはジーザス・クライスト・スーパースターとWickedとメトロポリタンオペラ。
それ以外にも見たいな、見れたらいいな、見てもいいなというような演目を10コくらいピックアップ。
縦軸を日付、横軸を候補の演目というエクセル表を作成、どの演目がいつ何時開演なのかというのを書き込んで行く作業から開始。
PLAYBILLオンラインから各演目に飛んで日程をチェックして記入していく作業はけっこうめんどくさかったです。
実際に書き込んで見ると、休演日や夜公演のみという日もけっこうありました。

もしかしたらPLAYBILLオンラインで1演目ずつチェックするより、もっとラクな方法があったのかも。
ただ、この表が後々実際にNYに行った際にめちゃめちゃ役立ちました。
今日はどうしようか？と相談するときにその表がないとどーしようもなかったです。
この表には舞台の演目だけではなく、他の行動候補（バスツアーやヨットクルーズやアウトレットの営業時間等）、行きたい場所や買い物したい場所等のメモも一緒に書いておいて、プチしおりのような役割を果たしてくれました。
下調べって大事ねー！

さて、結論。
わたしの体調次第ではせっかく予約したチケットが無駄になる可能性もあるということを考えて、日本で予約するのは最低限に。
現地でも入手困難なメトロポリタンオペラ「椿姫」と「Wicked」のチケットのみ定価でオンライン予約。
オンライン予約の利点は、空席がどこだかわかった上で、その中で座席指定ができるところです。私程度の英語力でもなんとかなります。
ミュージカルは予約票を印刷して、窓口でチケットと引き換え。
オペラはチケットそのものが印刷できますので、引き換えなしにプリントアウトの紙ペラで入場できます。
だから印刷して持参するの忘れないようにね！！

他の演目は現地で見たいものを決めて、チケッツに並んで割引き当日券を購入しようということにしました。
前回の旅行のときは全部予約していってしまったのでチケッツに並ぶの初めて。ちょっと楽しみ。

あと「ブック･オブ･モルモン」がすごくいいとアドバイスされてましたが、それは人気演目すぎて定価よりもずっと高いお金を払わないとチケットがとれません。
そういうのはきっぱり諦めようという方針も固めました。

 

 

もうその話題いいよって感じでしょ？ｗ
ま、軽くね。
現地で生の情報を集めながら行動するために、自由に使える携帯電話が必須！と思い。
ローミングするか、レンタルのWiFiを借りるか思案。
しかし両方とも1日3000円。8日で24000円。高い～。

ということで色々調べまして、自分のiPhoneを現地キャリア（AT&T）で使うという方法に行き着きました。
詳しくはすでに記事に書いてますのでごらんください。

参考：無事帰国！＆現地キャリア3G最高な件
参考： 【SIMロック解除】アメリカで自分のiPhoneを使う方法【AT&T】

 

この調査に相当時間かけてしまった。友達に実際に会ってSIMを借りる時間もあったし。
この労力を換算すると普通にローミングした方が安いんじゃぁ・・・とか考えるとつまんないのだよ！
人があまりやらないことをやって、あとで自慢するという楽しみこそが労力というコストを払う報酬なのだよ！
わかるか、諸君。

まあその研究が行き過ぎて、iPhoneをdocomo化したり、さらにもう1回線契約しちゃったり、タブレット買っちゃったり、それをブログに書くことで大忙しになっちゃったりいろんな展開がありました。笑

参考：
1.　【iPhone4S】をdocomo回線で使いながら、20万円も節約できる方法！！
2.　現在docomoユーザーの人がiPhone4Sを激安で導入する方法！
3.　docomo Xi回線のWiFiルーターを月額料無料で使っちゃう技！！

この5つの記事はわたしのブログ史上でもかなり傑作のうちに入る記事なんですよ。
なかなか普通の友達には理解されませんけどね。

あと、アメリカから日本にお安く電話の発着信ができるように「050plus」への加入・番号取得も忘れずに。
そして家族や親しい友人、お仕事関連で連絡とれないと困る方々に出発前に、アメリカでも受け取れるメアドと電話番号をお知らせするメールを送っておきましょう。

 

 

こんな私ですが、素直にガイドブックも買いますのよ？
今回大活躍したのは、地球の歩き方から出てる女の子向けシリーズのarucoです。
記事も見やすいし、女子向けおすすめスポットの紹介が的を射てて、読むだけで楽しいガイドブック。

ニューヨーク 著者：ダイヤモンド・ビッグ社 価格：1,260円（税込、送料込） 楽天ブックス／Amazon

なんせ本の大きさが持ち歩くのにピッタリ。
本家の地球の歩き方も実は買ったのですが、分厚くて重たいのでそれはお母さんにあげちゃいました。ｗ
arucoは出発時にはすでにボロボロになるくらい読んでましたし、付属の地図も書込みをたくさんしておきました。
私が旅行で使ったバッグの外側のポケットにすっぽり収まる大きさで、とにかく大活躍。
オススメです！！

地図には書き込んでおいたのは以下の項目など。

・コンドミニアムの場所
・行くかもしれない劇場
・食べるかもしれないレストラン
・行くかもしれないショップやスーパー
・魔法にかけられてのロケ地

NYに詳しいお友達のお薦めスポットや、NY旅行記ブログなどを検索してヒットした記事、映画マニアサイト等を見た上で、google MAPで検索し、地図上に場所を書き込んでおきました。
出発前に地図がけっこう書込みでいっぱいになっちゃいましたよ。

魔法にかけられてのロケ地は、このサイトで調べたのですが、あらかじめ地図に書いておかないと、その場で調べながらまわるのいうのはかなりむずかしかったと思います。
これを現地で雇ったガイドさんに見せてセントラルパークをまわりました。

正直これだけ一生懸命調べても、特にレストランなんかは全然行けませんでした。
が、調べることによって、マンハッタンの地理感覚が身についた状態で旅行に行けたのがメリット。
母なんかノー調査だったから、方向感覚も怪しかったですよ。ｗ
それに調べるだけでも楽しかったですよ。いろんな場所を知れて。

 

 

●食料●

通常の海外旅行と一緒なんですが、今回はコンドミニアムですので、キッチンが使えます。
そういうことでごはんパック・インスタントのスープ・レトルトカレー・お茶漬けのり・ふりかけを持って行きました。
母が梅干しを用意していたのに忘れてしまったのは痛恨でした。

コンドミニアムには炊飯器がありましたが、他の方もいるし、一度に炊いたごはんを食べきれるわけではないのでごはんパックはおすすめですよ。
私はふだんから愛用しているのは通常の半分の量ずつあたためられるタイプのもの。
昨日食べすぎたから控えめにしたいというときに最適。

●洗濯用品●

そして洗濯機が使えますので、洗剤と柔軟剤。
洗剤は粉にしましたが、私は柔軟剤がないとどーしてもダメなので旅行用の詰め替えボトルを購入して持参。
ちなみにタオルのサービスはないので、バスタオル等も持参です。

●予備のバッグ●

おみやげで荷物がトランクに入らないことも考慮して100円均一でビニール製のズダ袋を買って念のため持参。
で、やっぱ使った。笑
ルンバ(掃除機)とぬいぐるみ3つと洋服を山のように買ったからね～。

●洋服●

NYは東京より寒いというつもりで準備していたのですが、直前に天気予報を見たら最高気温30度の日があることが発覚。
全ての洋服チョイスを考え直すことに。
そして向こうは冷房を殺す気かというほどかける国なので、暑い日ほど防寒対策も必要。
あらゆる気候に対応するため、当初の予定の1.5倍くらいの服の量になる。
でも結局けっこう洋服全部着たのよねー。
あ、そうそう。オペラやナイトクルーズは多少おしゃれしないと恥ずかしいのでワンピースも持参。
あとスリッパは必須。飛行機の中でもコンドミニアムの中でも使う！

●バッグとめるベルト●

母が前にテレビでこういうのを見て便利そうだったのよーと言っていたのを聞き、自分だけこっそり調べて楽天でゲット。写真のひまわり柄のやつです。

デパート等の旅行用品コーナーにはありませんでした。空港にもなかった。
そんなに高くなかったから試しに買ってみるかという程度だったのですが、マジほんと便利。
ガチでヤバイっすよ。
と若者言葉になってしまうくらい威力のある商品です。
ゴーウェルという旅行用品メーカーのものです。（日経新聞の紹介記事）

旅行じゃなくても演奏家など、仕事でキャリングカートを使う機会の多いひとはひとつ持っておくべし。
移動がめちゃくちゃラクになります。
お母さんの分も買っておいてあげれば良かったね。ごめんよ。
（シンプルな黒いバージョンもあるみたいですよ。）

ずれない！落ちない！【バッグとめるベルト】なら、スーツケースの上に置いた荷物やバッグをし… 価格：1,365円（税込、送料別）

●両替●

クレジットカード利用が前提だけど、現金ゼロでは無理。（コンドミニアムは現金払いのみでした）
ということで母とふたりで15万円分の現金を両替。
銀行よりも金券ショップの大黒屋の方がちょっとだけレートがいいって知ってた？
本当は一部のFX業者の口座を利用して、空港でドル受け取りをすると相当レートがよくなるんだけど、今回はめんどくさくて断念。

ちなみにクレジットカード会社で現地で買い物した場合、ニュースで出る為替相場に＋1円の手数料が上乗せされる計算になります。
大黒屋だと＋2円くらい。

●緊急時●

盗難や紛失時に一番困るのはクレジットカード。
ということでクレジットカードの紛失時の緊急電話窓口の番号をあらかじめ調べてiPhoneに入れておきました。
iPhoneが盗まれても、他の端末からも参照できるようにクラウドにもメモ。
これ、実際に使ったのですよ～！詳しくは後ほど。

●電源●

すべての命の綱です。
アメリカは日本と電圧があまり変わらないので変圧器を使わなくて済むのが嬉しいとこです。
iPhone・Andoroid・デジカメ・モバイル充電池・普通の携帯などの充電を滞りなくできるようアダプタ等の準備は入念に。
ケーブル忘れると泣きが入るからね！気をつけて！

●レッスン代行の準備●

・レッスン3つ分の曲目決め
・楽譜コピー
・先生への各会場での注意事項や手順の説明の手紙

これらを作成して先生へ送り、ギャラをあらかじめお振り込み～。
これでこころおきなく出発できます。

 

 

わぁ！準備編だけでこんなに長くなっちゃったよ。
でも1ヶ月くらいかけてコツコツ準備したからねぇ。
今回の旅行にかける意気込みがわかるってもんでしょ？
しょっちゅう行くわけじゃないし、最大限楽しみたかったので、かなり頑張りました。

さて、次回からはやっと（笑）実際の旅行記編になります！